webエンジニアの価値

終電の中、世の中的にwebエンジニアの価値ってどれくらいあるんだろうって考えてた。

自分と、自分の友人たちが使ってるウェブサービスを洗い出してみて、それに関わっているエンジニアの数を数えてみるとしよう。数えるのは面倒だから数えたつもりになろう。で、世の中のwebエンジニアの数を数えてみる。こっちも数えるのは面倒なんでなんとなく想像してみるくらいでいいだろう。いやぁ、きっとwebエンジニアの数が1/1000になってもきっと誰も困らないね!

まぁ、極論である。だが基本的には代わりはいくらでもいる、webエンジニアなんて代替可能なリソースにしか過ぎないって言うのはあながち間違ってないと思う。自分のその中の一人ではあるのだが。

そもそもそんな多種多様なwebのシステムが必要か、という話もある。ぶっちゃけいらんと思う。サービスで言えばgoogleだりyahooだったりamazonだったりyoutubeだったりニコニコ動画だったりはてな(ダイアリー|ブックマーク)だったりtwitterだったりwikipediaだったり、システムならMovableTypeとかtDiaryとか(yuki|puki|h|s)wikiだったり。それがあればwebユーザの99%は満足しそうな気がするわけで、世の中のwebエンジニアっての大半は残り1%のために存在しているような気もする。

もちろんシステムに限った話なので、これがコンテンツまで話を広げると一気に多種多様になる。webエンジニアなんて生き物はコンテンツにまで手を出して初めて価値があるんじゃないかな。専門職と言うよりは比較的広い視野で、世の中には何が必要なのか、どうやったら実現できるのか、どれくらいの見返りがあるのか、そういったことをトータルでこなした上で、世の中的に価値のあるコンテンツをきっちりと見返りを得た上で作ることが出来るんだろう。

webデザイナーがHTMLやCSS、場合によってはFlashなどが作れないと生きて行けないのと同様に、webエンジニアも企画立案・運用・デザインなどが出来ないと駄目なんだろうな。システムだけ作ってても生きて行ける!って人は多分エンジニアの前のwebって文字を取っちゃってる人だと思うw

正直、まだITバブルだと思う。web制作会社にwebページの開発を頼むところが、どれだけ真面目に費用対効果を考えているのだろう。もちろん即効性のあるものなんてほとんど無いとは思うけど、中長期的視野に立った上での費用対効果をちゃんと考えて発注しているのかどうかは甚だ疑問だ。まぁ、別にこっちゃそれでも構わないんだけど。未曾有の不況で多少は見直されるとは思うんだけど、まだwebの価値の招待を会社とかで決定権のありそうな世代が把握しきるのはまだまだ先だと思うんで、もうちょっとはITバブル的なものは続くんだろうと思う。10年くらいかなぁ、とは思ってるんだが。

さて、自分はどうしようか。

プログラマを突き詰める。企画運用が出来ないとwebエンジニアとして駄目だというなら、その本質的な部分に注力できるシステムを作る。そうして作られたのがMTやtDiarywikiのようなCMSであったり、Ruby on RailsSAStrutsみたいなwebアプリケーションフレームワークだったりするんだろう。そのどれもが、webエンジニアを楽にするものであり、純粋なwebエンジニアの寿命までの時計を進めるものであるのだろう。

総合的にコンテンツを作れるようになる。プログラミングは出来て当然のこと、その作るものを考えるところから出来るようになる。デザインが必要ならデザインもしなければならないし、人を使う必要があるならマネジメントもする必要がある。交渉が必要なら営業もしなくてはならず、それがお金を生み出すかどうかの経営判断も出来るようにならなければならない。

どちらを目指すか、というよりは多分両方やらなくちゃいけないんだろう。もちろん自分の力量に限界はあるだろうし、何でも自分で出来る訳も無い。双方を目指してそれ相応の努力をしていくうちに、適切な所には収まるんだろうなぁとは思う。が、まだその方向を決めるほど何もやり込んでないよなぁ、とも思う。

1980年代まで、プログラマはクリエイティブな生き物だったと思う。彼らは確固たる目的の実現のための手段としてプログラミングをしていたはずだ。今より遥かに専門性が高い中で、今のwebエンジニアより遥かにクリエイティブであろうとしてたと思う。自分も含む現代のwebエンジニアはその高みを目指さなければいけない。プログラマと言う職業を単純労働に貶めてはいけない。プログラマと言う生き物は一人でサービスを作ったり、一人で万人が喜ぶシステムを開発しなければならないのだ。

って考えてるうちに家に着いた。実は考えてる時間より、それをテキストに起こす方が時間がかかったり。実はもうひとつ、webサービス等の企画立案ってのはこうあるべきだよなーってのも考えてたんだけど、それはまた次の機会に。とりあえずもうちょっと役に立てる人間になれるように頑張ります。