天皇杯優勝

明けましておめでとうございます。はてなブログのアカウント取っていたことを今更ながら思い出したのと、マリノスの応援を始めてから初めてタイトルを取ったので、一つ区切りとして振り返りたくなったのです。

マリノス自体のことはJリーグ開幕戦を実家(岡山県津山市)でテレビ観戦し、なんとなく気にかける程度でした。当時中学1年生の自分。友達とサッカーゲーム的なもので遊ぶ際は(多分エポック社Jリーグエキサイトステージだったかと。多分ジーコサッカーではない)いつも横浜マリノスを使うとか、その程度でした。

その後大学進学で藤沢へ。まだスタジアムに足を運ぶことはなく、降格争いもナビスコ優勝も完全優勝もチャンピオンシップも、テレビの中の出来事。いやはやもったいないったらありゃしない。

転機があったのは2005年。友人に誘われてユベントスマリノスプレシーズンマッチを観戦したあたり。メインスタンドの席にのんびり座って見ていました。実際にサッカーの試合を生で観戦したのは初めてで、その時のマリノスのゴール裏がものすごく楽しそうに見えたのが衝撃的だったのを今でも覚えてます。それからホームゲームのチケットを買い、一人でゴール裏にひょこひょこ現れるようになり、声を出して応援するようになりました。この頃はまだアウェイに行くという発想自体がなかったなぁ。

そして迎えた2006年。忘れもしない3月25日の第5節浦和戦。横断幕事件の試合。もっとも横断幕の事の重さを自分が知るのはもう少し後の話。この試合は1-3で敗戦したのですが、この時に初めて、自分が今までしていたことは応援じゃなくてただ楽しく歌っていただけなんだということに気づいたのです。自分がサポーターという生き物になった瞬間があるのならば、多分この試合に負けた時がそれだったのでしょう。家に帰り、すぐにアウェイ甲府戦のチケットと交通手段を確保したのを覚えています。あと、次の試合は終了後にまっすぐ歩けずに声もろくに出ないくらいに飛び跳ねて声を出したことも。

その後応援場所をよりコアゾーンに近いところに移し、フラフラしているところを応援グループの中の人らしき人に声をかけられ、バンデーラに入り、横断幕の設置や撤収を手伝うようになりました。しばらく手伝った後、そのグループであるところのブルーカードに正式に参加することになりました。

個人的に忘れられない試合はそこから何試合かあります。2007年は横浜FC戦の敗戦と8月の8-1の試合。それに加えて4月のアモール歌いっぱなしのアウェイ日本平での清水戦やナビスコ準々決勝2ndレグのアウェイ等々力での川崎戦。ゴールキーパー直樹。

2008年は桑原さん最後の試合になった三ツ沢での新潟戦とリーグ終盤でのアウェイフクアリでの千葉戦かな。千葉戦はモチベーション的に残留争いの最中にいる千葉のほうが高い状態で、その中で気持ちで上回って勝った試合というのがあってよく覚えているのです。

2009年は三ツ沢での神戸戦5-0。CKのスーパーセーブからのカウンター山瀬功治のスーパーシュートが決まり、その後はお祭り。あとアウェイ等々力でのナビスコ準決勝2ndレグと日産での天皇杯川崎戦。タイトルを阻止された試合って言うのはどうしても忘れられずにいます。

2010年からは参戦できる試合数が減ってきたのですが、この年はやっぱり最終節直前の直樹戦力外が全てだった気がします。あのとき、戦力外にならずにマリノスに居続けてくれたら、というのはきっとみんな考えることでしょうし、考えてはいけないことでもあるのでしょう。

2011年から先は、自分にとっては3月11日の地震、そして8月4日の松田直樹の逝去から立ち直るための日々だったと思います。そして2011年12月29日の国立での京都戦、2012年12月29日の国立での柏戦。2008年と合わせて天皇杯準決勝で負け続ける日々。ナビスコカップと合わせても、自分はタイトルのかかった試合というものを一度も経験することなく、2013年を迎えました。

2013年に関しては、リーグ終盤の2試合。そして天皇杯ベスト8からの3試合が多分今後も記憶に焼き付いていくのでしょう。新潟が強かったから仕方がない、と無理に切り替えようとした6万人越えのホーム新潟戦。何が起こったのか、感情で理解できるまで相当な時間がかかった最終節アウェイ川崎戦。タイトルのかかった試合を戦える喜びと、それを失う絶望を知った2試合でした。毎日の通勤で武蔵小杉駅を通過する度に悔しさがこみ上げる日々でした。

そんな中でのアウェイ大分戦での延長勝利は格別でした。そしてホームでの鳥栖戦。ベスト4の壁を破る瞬間もまた格別。この2試合の勝利によって3度目のタイトルのかかった試合へ挑める権利を手に入れたわけです。

そして2014年1月1日。マリノスは21年ぶりの天皇杯を、自分は応援を始めてから最初のタイトルを手に入れることが出来ました。試合終了のホイッスルと同時に何かぞくぞくしたものが全身を駆け上がり、等々力のリーグ最終戦と逆で、頭で理解する前に感情が爆発しました。いやあ、初めて見たけど表彰式って遠くて見えないもんだなとw。そして起こる直樹コールで、自分は初めて直樹のために泣けたのではないかなあと思いました。こうして自分たちは2013年シーズンを笑って終われる唯一のチームとなり、また2014年に天皇杯を2勝する権利のある唯一のチームとなることが出来たわけです。

ブルーカードというサポーターグループに入っていて、いろんな人に支えられて、ようやくここまで来れたことを考えると、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。本当に仲間って素晴らしい。若い人たちが、本当に自分で何が出来るかを必死で考えて、それを形にしようとするのは本当に素晴らしく、自分が同年代だった頃を思い返すと本当に比較にもならないくらいに凄いなあと思っています。

2014年はどう過ごすか、何が出来るか。短いオフの間にでもゆっくり考えますかね。