シンデレラガールズ7thライブ大阪2日目に行ってきた話
抽選で外れ続け、なんとか一般販売で2日目のバルコニー席をゲットできたので、大阪まで行ってきました! あまりにも最高だったので全曲感想書いていく。ちなみに1日目のセットリストを見ないようにしたので、あらゆるところで驚いてます。
1. ガールズ・イン・ザ・フロンティア
デレステ3周年記念曲。生演奏のイントロで大爆発、全員で歌う「自分の足で歩けシンデレラ」の歌詞のエモさ。 そしてなにより、落ちサビ前の福原綾香さんの「だから拓け!」は、6thで演奏した際の松井恵理子さんのソロと競い合っているような感じがして、 まさにこの曲にぴったりだなと勝手に思って、一人泣きそうになりながら見てました。
2. Unlock Starbeat
Growing Rock用に書き下ろされた新曲。夢のスコアって5-0って意味じゃねーから! サビのハンドクラップが滅茶苦茶楽しい。
3. Lunatic Show
これも生演奏で聞きたかった曲。個性の強い声の人たちを松田颯水さんがまとめ上げていく感じがとてもよかった。
4. 美に入り彩を穿つ
生演奏超格好いい!!!羽衣小町の早くて格好いい曲なんだけど、立花理香さんルゥ・ティンさんの歌ってるときの表情が滅茶苦茶よかった。 動きも超キレキレ。あれでボーカルぶれないの本当に凄い。
5. Virgin Love
ノーティギャルズやってるときの原さんが本当に楽しそうで最高。
6. ØωØver!! -Heart Beat Version-
イントロで「Heart Beat Versionだ!」と鳥肌。ギターソロから入るイントロもいいんだが、こっちのバージョンの歌詞もいいんだよな。 「二人三脚じゃ出せない速度保って」っていう歌詞がもう本当にアスタリスクって感じで。 間奏のギターソロでギターの二人と戯れてる高森さん青木さんがとても可愛かった。
7. Nocturne
ギターリフヤバすぎ。この曲はやっぱり東山さんのボーカルが本当にあってる。 花井さんのストレートでパワーのあるボーカルもよく合ってて、この二人のボーカル相性いいなあとこの時ぼんやり思ってました。 伏線です。
8. オウムアムアに幸運を
佐倉薫さん松井恵理子さんの二人バージョン。「幸運を運んでく」のユニゾン*4がエモすぎて泣きそうになる。
9. 義勇忍侠花吹雪
オリジナルメンバーでの初披露!可惜夜月の3人はなんかこうバランスよくて見てて幸せになる3人組だなあと思った。 イントロのリフを生演奏で聞けたのが良かった。
10. Gaze and Gaze
東山奈央さん演じる川島瑞樹と花井美春さん演じる村上巴のユニット、フォーリン・シーサイドの新曲。 ディスプレイに「フォーリン・シーサイド」の文字が出た時点で超変な声出た。 ユニットとしての知名度はそんなに高くないけど、巴がアイドルに憧れたきっかけが海辺での瑞樹との出会いなんすよ!!!! 長年の積み重ねてきたストーリーのあるエモいユニットに突然歌ができたとなれば興奮せざるを得ないよね。
というわけで、Nocturneのときにこの二人のデュエット聞きたいなと漠然と思っていた俺の希望がわずか3曲後に叶ってしまうという。
11. 生存本能ヴァルキュリア
佐藤亜美菜さん洲崎綾さんというオリジナルメンバーにベルベットローズの2人での歌唱。 佐藤さんの歌う「守られるばかりのコドモじゃないもう私」というパートが印象的なこの曲なんだけど、 今回ここを佐藤さんじゃなくて佐倉さんが歌ってたのが印象的だった。 無事全員生き残れた。
12. Trust me
オリジナルメンバーの牧野由依さん三宅麻理恵さん渕上舞さん原紗友里さんに加え、朝井彩加さん青木志貴さん桜咲千依さんを加えた7人での披露。 っていうか、追加メンバーはリトルポップスか。 「今心に火をつけろ」「発火!!!」→パイロ大炎上→客席UO点火の演出がマジで凄かった。 この時点までパイロ演出があることを知らなかったので滅茶苦茶驚いた。 この曲が一気に化けた瞬間を見た(厳密には多分1日目での披露のときなんだろうけど)。
13. Voyage
ここからしばらくバンドメンバー休憩のブロック。洲崎綾さんのバラード。 シンデレラガールズのライブで見る洲崎さんは本当に気高く透き通るような、まさしくそこに新田美波がいるような感じで、 本当にひもてはうすのイベントで見た人と同一人物なのか疑わしい。
14. エヴリデイドリーム / マイ・スイート・ハネムーン
スローなピアノ伴奏と牧野由依さんの圧倒的なボーカルのエヴリデイドリーム、そこからアコースティック編成でメドレーでつながるマイ・スイート・ハネムーン。 この日一番の衝撃的なパフォーマンスでしたね。5万人の観客が曲の変わり目の無音をただ息をのんで見守り、曲が終わった後にどよめきと鳴りやまない拍手。 本当に凄いものを見た感じでした。優勝。
15. 夏恋 -NATSU KOI-
初披露!オリジナルメンバーでの夏恋!千菅春香さんのソロパートが本当にいいんですよこの曲は。 サビ前ソロパート間の「おーおおおーおおおー」を会場全体で合唱できたのも気持ちよかった。バイブス感じた。バイブス記念日。
16. Great Journey
まさかのニュージェネ新曲。ニュージェネの3人がお互いを見て笑いながら歌ってるのを見るだけで涙腺が緩むんだよな。
17. Sun! High! Gold!
でーんでんでんでん「さんはい!」でーんでんでんでん「さんはい!」
ここでゲストの星希成奏さん中澤ミナさん登場。やべーよ、りあむがいるよ、雪美がいるよ。 2番からみおかれ登場!「気づいてもらえなかったどうしよう」って言ってた飯屋さん可愛い。 「ぶちあがっていくぞオタクども!!!!」(大歓声)「うるさい!!!!この後雪美ちゃんがしゃべるんだぞ!!」星希成奏さんマジりあむ。
18. Palette
ピンクチェックスクール!生演奏!かわいい!格好いい! 辛いことがあった日はラブレターかPaletteのMV見るといいよ!
19. Twilight Sky
多田李衣菜ソロ曲、今回はなんとアスタリスクで披露! この曲、2番のサビ終了後の歌詞が滅茶苦茶よくて、聞くたびに泣きそうになるんですよね。 「I love you because you are you」
ちなみにアスタリスクが歌うTwilight Skyは「CINDERELLA PARTY! でれぱ音頭 \ドンドンカッ/」に収録されているため、 携帯音楽プレイヤーにジャケット画像も含めてちゃんと記録するタイプの人はあのジャケット画像が毎回出てきて大変面白いことになります。
20. 夢幻ノ救憐唱 ~堕チル星ノ調ベ~
神崎蘭子ソロ2曲目、ライブ初披露!内田真礼さんの表情が本当に最高なのですよ。 そこに蘭子がいたら絶対にその表情で歌ってるだろうなって感じ。 ソロの音楽活動のキャリアもかなり重ねていることもあり、滅茶苦茶歌が上手くなっててびっくりしました。
21. Max Beat
MVの振り付けが大好きで、実際にライブでやったらどうなるんだろうと思ってみてたんだけど、期待以上の格好良さ! クールのオリジナルメンバー(青木志貴,さん千菅春香さん村中知さん)に負けず、キュートの種崎敦美さん新田ひよりさんも格好良かった。
22. Fascinate
ベルベットローズの二人の曲。ちとせと千夜がおったわ。 黒埼ちとせ役の佐倉薫さんは歌ってるときの表情に魅入られたし、白雪千夜役の関口理咲さんのボーカルのパワーに圧倒された。 ライブで聞いて改めて好きになった曲でした。
23. 双翼の独奏歌
ダークイルミネイト!1番終わった後にそれぞれ長尺のセリフがあって、何か所かユニゾンになるところがあるんだけど、 完璧に合っていてものすごく格好良かった。どれだけ練習すればあそこぴったり合わせられるんだろ。
24. 毒茸伝説
星輝子ソロ1曲目に松田颯水さん花井美春さん原優子さんのパワー系ボーカルトリオでの披露。 ものすごく熱いボーカルと、ものすごくヘビーな演奏と、ものすごい熱気の客席で、歌われるきのこの歌。
25. アンデッド・ダンスロック
生演奏のアンデッド・ダンスロック、イントロのギターのリフからなんか滅茶苦茶格好良くて、すごくよかった。 桜咲千依さんのソロパートで緩急つけて、千菅春香さんのボーカルで一気に駆け上がる感じがすごくよくて、本当にこの2人の曲だなーと改めて思った。 あとめっちゃパイロ焚いてた。
26. Absolute NIne
なんか昔で言うところの「メッセージ」枠になってる気がするAbsolute NIne。今回は可惜夜月とベルベットローズの5人での披露。 「勝ち取るの」「この歌で」「「「「絶対!!!!」」」
27. ∀NSWER
インディヴィジュアルズの松田颯水さん朝井彩加に加え、高森奈津美さん三宅麻理恵さん洲崎綾さん東山奈央さんのベテラン勢での披露。 インディヴィジュアルズのメンバー以外が歌ったの初めてかしら。 みんなでペンライトを∀の形で持つの楽しい。まさかこれがペンライト芸の序章だとはこの時はつゆ知らず…。
28. Trinity Field
やると思ったけど!トライアドプリムス揃ってたからやると思ったけど!来た瞬間はやっぱり「うおおおおおお」ってなるよね。 支えあっていつでも無敵感があふれるのがニュージェネならば、競い合ってどこまでも高みに上るのがトライアドって感じで、回を重ねるごとにどんどんパフォーマンスが上がってる感じがする。 みんなでペンライトを△の形で持つの楽しい。
29. 紅
(フヒッ)紅だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!
さっつんの紅マジヤバい!語彙力なくなる!あとバンドメンバーの演奏もマジヤバい!本当に語彙力無くなる! 間奏中もずっと客席から歓声が上がり続けてたのが印象的でした。そりゃもう凄かったもん。伝説がここにあったもん。 もちろんみんなのペンライトはX!!!!!!!
30. 純情Midnight伝説
炎陣に立花理香さん津田美波さんを加えての披露。原さんの「みんな楽しんでるよな!?」って顔でメンバーを見守ってる感じがしてとてもよかった。 あとめっちゃパイロ焚いてた。
31. EVERMORE
シンデレラガールズ5周年曲。3公演通して初参加のメンバーが何人かいて、それぞれ圧巻のパフォーマンスを見せたんだけど、その締めくくりのこの歌は涙腺に来る。 「仲間の数が増えてくたびに叶う願いも増えてゆくね」の歌詞が本当に沁みるんだよなあ。まだまだすごい景色がこれからも見れそう。
32. TRUE COLORS
デレステ4周年曲かつ、今回の公演の通しのテーマソング。 毎回「同じ時代に生まれた奇跡 わたしの大好きな あなたと手繋ぎ 虹の橋を渡ろう」の歌詞で泣く。 メンバーが大変なレッスンを乗り越えて、最高のライブを見せてくれた、その最後にこの曲が歌われるの、本当にエモすぎて衣紋掛けになったわ。
33. お願い!シンデレラ
おねしん生演奏!大橋彩香さんが案の定ドラムのところに行ってドラムを脇から叩きに行ってたのが印象的だった。 本当に生演奏でよかったなあこのライブはってしみじみ思いながら聞いてた。
いやもう本当チケット取れなくて行くの諦めかけてたけど、何とか一般で2日目のチケット確保して現地行って本当に良かった! どの公演も本当に素晴らしく新しい発見や驚きに満ちていて最高でした。
帰りの新幹線で千葉公演のBD予約したので、届くの楽しみ。
npmパッケージを公開した話
前のエントリで作ったuseMediaQueryをせっかくなのでnpmパッケージとして公開してみました。 テストとかパッケージングとか色々やり方を知らなかったので、いい機会だし休み中に勉強がてらにやってみました。
公開したパッケージは以下のURLで確認出来ます。
今回のパッケージ公開時では以下のことを実現したいと思っていました。
- TypeScriptによる実装
- テスト/lint
- semantic-releaseによる自動バージョニング
TypeScriptによる実装
自分が普段JavaScriptのコードを書く際はいつもES6で書いているのですが、 公開パッケージと言うこともあり、出来れば型宣言も含めて公開できればと思い、TypeScriptで実装しました。 まあ、そんなに大きなコードでもないので、実装する際には所々変数や関数に型宣言を付与するくらいでしか無かったです。
テスト/lint
useMediaQueryは基本的にwindow.matchMedia
によって実現しているのですが、この関数をテストコード上で動作させることが非常に困難です。
jestによるテストでは、documentとかwindowまわりのブラウザが持つDOMのAPIはnode上でそのまま動作させることが出来ず、
jsdomというライブラリを利用することでnode上で実行させることが出来ます。
問題として、jsdomではwindow.matchMedia
をサポートしていないため、うまくmockを利用してテストコード上で動作させる必要があります。
ちなみにuseMediaQuery
はresizeイベントを監視し、都度window.matchMedia
を呼ぶことで実現していますが、
メディアクエリの状態が変化したときに呼ばれるコールバックを利用して実現するように改修したいと考えています。
実装自体はそんなに難しくなさそうなのですが、コールバックを発火させるテストが今のところうまく書けてません。
TypeScriptでのいい感じの実装の仕方があんまり分かってないので、そのあたりはtslintに教えて貰おうと思い、 tslintの設定も行いました。
semantic-releaseによる自動バージョニング
バージョン番号の付与の仕方としてsemantic versioningというものがあります。 このバージョン番号の付与を自動化し、適切なバージョンを付与するためにsemantic-releaseを利用しました。
semantic-releaseではコミットコメントから、その変更がパッチなのかマイナーアップデートなのかを自動的に判断し、 それにより適切なバージョン番号を付与します。 また、その際に様々なプラグインを利用することで、GitHubのリリースを作成したり、Changelogを自動生成したり、npmのパッケージを公開したりすることが出来ます。
今回はcircleci上からsemantic-releaseを利用することで、masterブランチが更新されると自動的にnpmへパッケージを公開するようにしました。 ちなみにこちらの動作確認の際に試行錯誤を行った結果、ちゃんと動作するバージョンが1.0.4になってしまいました。
まとめ
元々はReact Hooksのカスタムフックを利用した設計が面白いと言うことで、今仕事で書いているプロダクトで結構カスタムフックを書いていて、 せっかくだし汎用的なカスタムフックはライブラリにするかーと思い、npmパッケージを作ってみました。
カスタムフック自体は大きな1つの関数で、内部でメモ化された関数呼び出しを複数持つことで状態を管理できるようになっているものです。 その仕組み上、カスタムフック内部で持つ個々のメモ化された関数等のテストがちょっと面倒くさそうだなあと感じています。
後はコミットメッセージをConventional Commitsに従って書けば、
semantic-releaseで適切にバージョン番号が管理できることを知れたのは良かったです。
オープンソースプロジェクトのコミットメッセージの頭に良くfeat:
とかfix:
とか書いてあるのはこれだったのか、と今更気づきました。
やってみればそんなに難しくも無かったので、今後も何か有用そうなカスタムフック作ったら公開できればと思っています。
メディアクエリを扱うReact Hooksのカスタムフックを作った話
React Hooksでぼちぼちコードを書いているのだけれども、今日カスタムフックの実装をしてようやくReact Hooksの勘所が少し理解できたような気がするので、忘れないうちにメモ代わりに書いています。
今実装しているコードで、画面幅に合わせて異なるReact Componentを返したいケースがあって、最初は画面幅をwindow.innerWidth
で取得して場合分けするコードをcomponentDidMount
に記述して実現していましたが、ロード後に画面サイズを変更した場合にそれが反映されない問題がありました。
基本的にはデバイス毎に異なるコンポーネントをrenderしたり、propsの値を変えたいだけなので、それほど大きな問題にはなっていませんが、
出来ればなんとかして動的な画面サイズの変更に合わせて切り替えられるようにしたいなあと思っていました。
その実現のためにuseMediaQuery
というカスタムフックを実装してみました。
引数には区別したいメディアクエリの配列を渡し、返り値にその中で現在のメディアクエリを返すようになっています。
画面幅の変更等でマッチするメディアクエリが変わった場合にはuseMediaQuery
の返す値が変わり、Reactコンポーネントが更新されるようになっています。
割とシンプルなコードで実現できました。
以下がuseMediaQuery
の実装です。
import { useEffect, useState } from 'react' const getCurrentMedia = (mediaList) => { let result = null; for (const media of mediaList) { if (window.matchMedia(media).matches) { result = media break } } return result } const useMediaQuery = (mediaList) => { const [current, setCurrent] = useState(getCurrentMedia(mediaList)) useEffect(() => { let mounted = true let timeout const onResize = () => { // 500msに一度しかresizeイベントのcallbackを実行しないようにする if (timeout) return const media = getCurrentMedia(mediaList) if (current !== media) { setCurrent(media) } timeout = setTimeout(() => timeout = null, 500) } window.addEventListener('resize', onResize) return () => { mounted = false window.removeEventListener('resize', onResize) } }, []) return current } export default useMediaQuery
実装はreact-useのuseOrientation
を参考にしました。
ReactのVirtualDOMの外の世界であるwindow.innerWidth
やresizeイベントをカスタムフック内に隠蔽し、
useStateを利用してその結果だけをReactの世界で管理するようになっています。
これにより、実装時にはresizeイベントのことを気にせず、文字列としてメディアクエリを取得することが出来るようになります。
利用する際は以下のように表示を切り分けたいメディアクエリの配列を渡すことで、現在の状態にマッチするものが返されるので、その値を利用して描画処理を行います。
import { useMemo } from 'react' import 'useMediaQuery' from './useMediaQuery' const QUERY_SP = "(max-width: 640px)" const QUERY_PC = "(min-width: 641px)" const Comp = (props) => { // queryには現在の画面幅に応じて、QUERY_SPもしくはQUERY_PCの文字列が返される const query = useMediaQuery([QUERY_SP, QUERY_PC]) const text = useMemo(() => { switch(query) { case QUERY_SP: return "スマートフォン" case QUERY_PC: return "PC" } }, [query]) return <span>現在は{text}で表示しています。</span> } export default Comp
こんな感じで、実装している側ではresizeイベントを全く考慮すること無く実装することが出来ました。
結構個人的には革命的だったというか、Reactでどうしても実装が綺麗に出来ないと思ってたところがとてもすっきりしたので、 仕事中にもかかわらず思わず興奮してしまいました。
そのうちuseMediaQueryはテストコード書いたり、言語をTypeScriptで書き直した上でGitHub上で公開しようかなとは思っています。 カスタムフックのライブラリってどういう粒度で公開したらいいのかちょっと悩ましいですね。 フック1つでライブラリ1つにすると、なんか大量のライブラリを管理しなきゃいけなさそうで面倒だなあとは思いつつ、 react-useみたいにユーティリティライブラリみたいにする場合、他にどういうカスタムフックとセットにすべきかというのもなかなか悩ましいところ。
技術書典7に参加した話
去る9/22に行われた技術書典にサークルとして参加してきました。 「Webサービスをささえる運用設計」という本をなんとか間に合わせて頒布しました。
今回、この手の同人誌即売会に初めて参加すると言うことで、まずは一通り一人で全部やってみようと試みました。 表紙のデザインとかを他の人にお願いするということも考えたのですが、どういった作業プロセスがあるのかを把握しておきたいのと、 単に本の装丁をやったことがなかったので、チャレンジしてみたいという気持ちがありました。 最初にやるときはまず一人で全部やってみたいと思うのは、多分敬愛する新海誠さんの影響だろうなあ、と。
サークル参加しようと思ったきっかけは4月に参加したRubyKaigiで、スポンサーブースを見て回ったときに色んな会社さんが技術同人誌を置いていたのを見て、 なんとなくエンジニアのポートフォリオとして技術同人誌の一冊でも書く時代なのかなあと思ったことが発端です。 もちろんそれだけでなく、もうちょっと自分の考えていることや持っている知識をアウトプットしたいという気持ちもありましたし、 単に本を作るということに憧れがあったということもあります。
そんなこんなで技術書典7に勢いでサークル参加の申込を行い、うっかり当選してしまって退路を塞がれてしまったので、 技術同人誌の執筆にとりかかることになったのでした。
テーマについては色々候補があり、自分の趣味に走っても良かったのですが、 ちょうど会社でWebサービスの運用コストや難易度をどうやって下げるかという話をいろいろな人にしていたタイミングだったので、 その内容を本にまとめようと思い、今回の本の執筆に至ることになりました。
半年近く引きこもっていたのですが、 #技術書典7 に当選したのでちょっと頑張る。手間とお金があんまりかからないWebアプリケーションの運用の話の本を書こうかなと思っています。駄目だったら簡単パスタレシピ30選になります。
— とよた/あるえす (@rs_wisteria) July 11, 2019
本のタイトルに「運用設計」とあるとおり、伝えたいことは「Webサービスの運用をちゃんと行うためにはどんな環境を構築すればいいか」でした。 とはいえ、初めての人でも実際に手を動かして試せるよう座学よりは実践的な内容にしようと思いました。 今から考えるとちょっと実践によりすぎて、初心者向けのWebサービス環境構築入門っぽい本になってしまいました。 もうちょっと「何故そのような環境を構築する必要があるのか」ということを深掘りできればよかったなあと思っています。
とはいえ、運用にまつわる面倒なあれこれを様々なサービスを利用することで構築・運用コストを大幅に下げ、 環境の質を大幅に上げるプラクティスとしてはそれなりによく書けたんじゃないかなあと思っています。
本の印刷は日光企画さんに依頼しました。 オフセット本の印刷など初めての経験だったので色々知らないことや戸惑うことも多かったですが、 特に印刷会社さんに怒られることも無く無事に入稿完了しました。 表紙の加工の種類とか背表紙をどうやって作るか等、全然知らなかったのでいい勉強になりました。
技術書典当日ですが、事前に色んな人から「売り子さんは絶対に自分以外にもう一人用意しておいた方がいい」と言われていたのですが、 パッと頼めるアテも思いつかず、結局ソロ参加しました。 15時くらいには人が少なくなって、ちょっとくらいブースに人が居なくても大丈夫だろうと見込んでいたのですが、 実際には人が切れるタイミングが全くなく、結局開始から終了までずっとブースで立ちっぱなしで対応していました。 体力的には平気だったのですが、知り合いのブースに挨拶と買い物に行けなかったのはちょっと残念でした。 特に向こう側からはわざわざ買いに来てくれたりもしてたので、その辺りはちょっと不義理だったかなあと反省しています。
設営完了!みなさまのお越しをお待ちしています! #技術書典 pic.twitter.com/TTfPP0Frp4
— とよた/あるえす (@rs_wisteria) September 22, 2019
最終的には赤字にならない程度に頒布することができて良かったです。 実際に手に取ってくれる方の対応をしていると、赤字黒字と言うよりも買ってくれた方がたくさんいるという事実が嬉しかったです。 本1冊買ってもらうことがこれほど嬉しいとは参加前には想像していませんでした。 少しでも買ってくれた方のお役に立てると嬉しいです。
バタバタしていて12月の技書博には申し込み損ねたのですが、そこそこ在庫があるのでまたどこかの同人誌即売会に参加できればいいなと思っています。 次はもうちょっと趣味に走った本を書くか、運用系の深掘りした本を書くか、色々悩ましいところです。
改めて、「Webサービスをささえる運用設計」を手に取ってくれた方、当日遊びに来てくれた方、色々お手伝いをしてくれた方に感謝です。 次の機会がありましたら、またよろしくお願いします!
サンシャインシティから撤収しました。ブースにお立ち寄りの皆様、ありがとうございました。初めての参加で不慣れなところもありましたが、皆様の優しさに救われた1日でした!参加者の皆様、お疲れ様でした! #技術書典
— とよた/あるえす (@rs_wisteria) September 22, 2019
テレビアニメ「氷菓」の話
京都アニメーションが制作した「氷菓」は米澤穂信さんの「氷菓」「愚者のエンドロール」「クドリャフカの順番」「遠回りする雛」(<古典部>シリーズ)を原作とするテレビアニメーションで、米澤穂信さんと京都アニメーションのファンである自分がすごく楽しみにしてた作品でした。
いわゆる「日常の謎」と呼ばれるミステリにカテゴライズされる作品で、謎解きの部分の面白さや、心を針で刺されるような鈍い痛みを伴うお話を、本当にちゃんと映像化できるのか、楽しみにしながらも不安を抱えて待っていたことを思い出します。
実際に完成したアニメは、もちろんミステリの謎解きの部分の表現に関しては小説の方が圧倒的にアドバンテージがあるものの、米澤穂信さんの最高の魅力だと思っている「なぜそれをやったのか」という部分においてものすごい密度と繊細さで描かれており、原作の魅力が余すところなく伝えられるそんな作品でした。
アニメ終了後も<古典部>シリーズは続いており、「ふたりの距離の概算」「いまさら翼といわれても」と続きも書かれています。シリーズは主人公の折木奉太郎の高校卒業まで続くらしく、それらの作品をまた京都アニメーションによるアニメ作品としても見られたら嬉しいなとずっと思っていました。
心動かす素敵な作品を、本当にありがとうございました。青春の苦さを鮮やかな色彩で切り取ったあなたの作風が大好きでした。 心よりご冥福をお祈りいたします。
「天気の子」の話
新海誠監督の最新作「天気の子」を金曜日の公開日に渋谷TOHOシネマズ朝9:00からの回でを見てきました。 「君の名は。」で一気に有名な監督になってしまい、舞台挨拶の回のチケットが取れなくなってしまったのは残念なところ。
今回は「子供が気持ちいいくらいにワガママを突き通し、まわりの素敵な大人達がそれを全力で支える」お話しだなあと感じました。 ずっと実年齢より精神年齢の方が高いキャラクターを主役クラスに置く傾向があったので、なかなか新鮮でした。
何か一つ大きな事件を乗り越えて、一回り成長した自分が現状を前向きに受け入れる、というエンディングは、 「彼女と彼女の猫」「ほしのこえ」「秒速5センチメートル」あたりでも描いていた新海監督の普遍的なテーマで、 過去作品に比べてそれがもの凄く伝わりやすかったんじゃないかなと思います。 新海監督、過去作のフィードバックを受けて貪欲に作品をリファインしていく姿勢が本当に凄いなあと思いました。
過去作ファンのためのファンサービスも旺盛で、妥協せずにあらゆる人に楽しんで貰おうと思って作られてるんだなあと感じました。 新海監督の作品は、作品そのものの出来もそうなんですが、それを通して見える監督の作り手としての姿勢が本当に好きで。
ところで、新海監督の描く都会の景色(主に新宿)が本当に綺麗なのはいつものことなのですが、 今回凄いなと思ったのは映画を見終わって現実に戻り、劇中で描かれた場所と同じ風景を目にしたとき、それがめちゃくちゃ美しかったんですよ。
過去のトークショーで新海監督は「自分が辛いときに街の景色に励まされた」と言い、それを積極的に描く理由の一つとして挙げていました。 それが劇中の絵を通して共感を呼び、実際にその景色を自分の目で見たときに、同じように美しいと思えるようになってきたんです。 改めて共感を呼ぶ力が本当に強いなと感じた出来事でした。
また何回か見に行きたいですね。 複数回見ても、見るたびにいつも新しい発見があるので。
ただ精神の安定のために書いただけの話
アニメ等の作品をただの娯楽では無く、自分を構成するためのかけがえのないものにしている人はたくさん居ると思います。 そういう自分のそのうちの一人で、あの作品に出会えたから今の自分がある、とはっきり言える作品がいくつかあります。
自分にとっては「けいおん!」がそれの一つで、当時大して上手でもなく年に一度程度のライブをするくらいのバンドをやってた自分にピンポイントで刺さりました。 楽器から音を出して、人と合わせることが心の底から楽しいことを、あそこまで丁寧に描画した作品に会えたことに心が震えたことを覚えています。
その、京都アニメーションの話。
自分を構成する要素を作ってくれた人たちが、大変不幸な目に遭われてしまいました。 とても悲しく悔しい気持ちで一杯だし、同じ思いをしている人が日本中、世界中にたくさん居ることを考えると心が痛みます。
もの凄い無力感に襲われましたが、8年前の地震で自分は「変わらない日常を過ごすこと」の大切さを学びました。 そして今の自分は仕事で様々なプロダクトを作ったり、個人では技術同人誌を書こうとしている立場です。 形は違えど、同じものを作る人間として、今手を止めるわけにはいかないという意地みたいなものが湧いています。
お亡くなりになられた方の冥福を祈ります。 そして怪我をされてしまった方の無事を祈ります。 二度とこのような悲惨な事件が起こらないことを心から祈ります。