リモートワークに向いてる人

会社の技術ブログを立ち上げたのはまあ言ってしまえばエクストーン社が絶賛社員募集中だからであります。

自分の勤めている会社ながら、エクストーンは結構名前の通ったクライアントさんと一緒にお仕事できるし、仕事の量はかなりエンジニア側の裁量でコントロールできるし、なかなかに働くに当たっては悪くない会社なのですが、知名度がないという欠点があり、少しでも技術者界隈に向けて知名度を上げるべく、このような活動を始めたわけであります。

さて、そんな中弊社はコロナ禍の2年あまりはリモートワークの会社としてやってきました。現在は基本オフィス勤務で、仕事のしやすさや様々な事情によって在宅勤務が都度選択できるという、そういうスタイルになっています。

コロナ禍をきっかけにフルリモートのスタイルを模索したりもしたんですが、やはり社員の採用の時点でフルリモートという働き方を前提にしておらず、リモートワーク適性を評価基準に入れてなかったため、現時点でリモートワークになってもちょっと不幸になる人が出てくるかなあというところで、基本オフィス勤務に戻しつつも個人の裁量で最適な仕事場所を都度選べるというところに落ち着いています。

ここ2〜3年くらいでかなりリモートワークに向いている人向いていない人の特徴が見えてきたので、ちょっとつらつらと書き連ねて見たいと思います。

テキストによるコミュニケーション能力

この中でも特に大事だと思う能力が以下の2つです。

  • 勝手に行間を読まない
  • 行間を読まないと伝わらない文章を書かない

つまり「行間を読む」という行為を是とするような状況を作らないことですね。

具体例を一つあげると、質問されているだけなのに怒られていると感じてしまう人というのがいます。例えばコードレビューにおいて「ここなんでこうしたの?」って純粋な質問として聞いても、「すみません直します!」と返答が帰ってくるケースなどが思い当たるのでは無いかと思います。口頭でのコミュニケーションですと言い方とか言葉のキャッチボールでどうにでも出来るのですが、テキストだけのやりとりでは誤解したまま突っ走ってしまうことは多々あります。

質問する側、される側双方に歩み寄りの余地はあると思うのですが、質問する側は面倒でもその質問に至った背景をちゃんと説明すること、質問される側は謝る前に質問に文字通り答えること、これらをまずはちゃんとやれるかどうかが大事だと思います。文章に変なニュアンスを入れないこと、文章から勝手にニュアンスを感じ取らないこと。これがリモートワークにおけるテキストコミュニケーションに必要な能力であると考えています。

ちなみにこれ見てこの記事書こうと思いました。

存在のアピール

そこに人がいて活動をしている、ということを周りに感じさせる能力が大事です。これが出来ないと周りの人が勝手に「あの人忙しそう」とか「あの人何やってるか分からない」って思い、気軽に話しかけられなくなるからです。もちろん作業集中時など気軽に話しかけて欲しくないタイミングもあるかと思いますが、それも含めてちゃんとアピール出来る能力が大事だと思います。

定期的に雑談チャンネルにトピック投げるとか、作業の途中経過を細かく報告するとか、謎の存在にならないようにするための努力をしましょうというお話ですね。困ったことがあったらすぐ人に聞く、とかも類似した能力かと思います。

意識してイベントを開催する

オフラインの時は社員とのちょっとした雑談だったり、ランチだったりと、日常的に行ってきたことがかなり仕事にとってプラスになっていたことがリモートワークになり改めて気づいたことがありました。もちろん、こういったものから切り離されることがリモートワークのメリットという捉え方も出来ると思いますが、どちらかというと必要なときに必要な選択が出来ることがメリットであって、人と話したいご飯食べたいという選択肢が潰されるのはメリットではないと思います(エクストーン社では無理に上司に付き合ってご飯だ飲み会だみたいなイベントが一切発生しないため、余計にそう思っているのかもしれません)。

その中で、むりやりにでも人と話す機会を作るとか、そう言うイベントを積極的に起こせる人はリモートワークに向いていると思います。リモートワークに必要なものは昔オフラインで仕事していたときに得られていたものに対して自覚的で、それをちゃんと補おうとする行動だと思います。

まとめ

どうしても複数人でものを作る仕事をする場合、人の間での情報伝達が仕事のかなりの割合を占めてしまします。自分の存在に気づいてもらえないと情報は降ってこないし、自分の希望を伝えないと誰もそれを聞いてくれない。それがリモートワーク環境だと思います。もしかして一人っ子ってリモートワークにむいてないんじゃね?(なお筆者に兄弟はいない)